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クノタチホのブログ

自殺するか?女装するか?究極の2択

ブログ名:クノタチホのブログ

姉が自殺して

経営している会社はガタガタで
共同経営している親友は、海外に逃げ
支えてくれるハズの妻は、実家に帰り
ボクだけが、潰れそうな会社の経営と向き合おうとしていました。
クーデターで沢山のスタッフが抜けてガタガタになった瞬間も、0から始める気持ちでいれば、残してくれたノウハウ、残ってくれたスタッフに目を向ければこんなに良いスタートは無いじゃいないか、と自分に言い聞かせました。
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こんなに最悪の状況は、初めてだったし、意識が海外に逃げた松山や、こんな状況の中、実家で高見の見物をしている妻の姿を想像すると、腹わたが煮えくり返りそうでしたが、ここでもオトコの責任感というやつなのか、残された人間を活かす事に集中しました。
火事場のクソ力という言葉がありますが、この言葉の通り、今思い返してみるとこの時期のボクは超人的な働きをしていました。
そして松山がフィリピンに行ってるひと月の間に、会社を再生していけれる目処をつけるとこまで挽回していました。
松山がフィリピンに行っている期間は、冷静さと、仕事に対する情熱を失わずに仕事が出来たおかげでなんとかなったんだと思います。
しかし、松山が日本に帰ってきてからが本当の修羅場の始まりだったのです。
何事も無かったかのように職場に戻ってきた松山に対する嫌悪感を抱いていたのは、ボクだけでは無く、残されたスタッフ全員でした。
混乱と不安の中、会社を再生さすために残業を率先してやってくれていたスタッフ。
給料日にお金が間に合うように、決済日前に入金してもらえる取引先が無いか電話掛けをしてくれていた営業スタッフ。
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ボク1人では無くみんなで乗り越えたピンチに。
そのピンチをつくった超本人が逃避の旅行を終えて帰ってきたのです。
何事も無かったかのように振る舞う松山に対して納得が行かないスタッフのために、緊急のミーティングを開く事になった。
皆んなの言い分を聞くように、松山にお願いをしてミーティングを開きました。
ボクは、もう自分の感情を押し殺すの精一杯だったのですが、会社のため、皆んなのためを思って言いたい事を言うのを諦めていました。
そこでの松山の発言が、メラメラと燃えたぎる皆んなのフラストレーションの添加剤になってしまいました。
スタッフが何故こんな時期に、社長が会社を離れたのか?
何故、飲食事業に失敗した事で迷惑をかけたなどの謝罪がないのか?
等、今まで内に留めていた感情を吐き出しました。
それはまるでボクの言いたい事を代弁してくれているような言葉や意見ばかりでした。
松山からすると、反対に全ては、ボクが言わしているように、言いかえるとこれはボクの意見だと解釈したかのように、その意見に対する返答の的を全てボクにぶつけてきた。
『ウチの会社は、持ち株50パーセントずつの共同経営で運営してるから、どっちか1人が会社に残ってるんやから問題は無いはず、もし問題があるのであれば残されたもう1人の経営責任者がそれに納得して無いって事に対してはオレは意見を聞くけど、それ以外はとやかく言われる筋合いは無い』ときっぱり言い放った。
『んで、お前はどう思ってるの?』
とボクの方を見て質問を投げ返した。
残されたスタッフ全員と、松山が一斉にボクの方を見つめている。
ボクは、本心を晒すのか、晒さないのかという究極の二択を迫られていた。
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この時のボクの本心は、
『失敗は誰にでもあるし、会社を経営をしていればピンチもやってくる、そんな事は100も承知している。
でも本心を、一つ言うのであれば、一緒に協力して乗り越えたかった』
でも、この『一緒に乗り越えたかった』という本心をまたオトコらしいか、オトコらしくないのかというフィルターにこして口するのを遮る自分がいました。
そして、オトコらしさを振舞って、出た言葉が
『残された皆んなが、この1ヶ月いつも以上に頑張ったって事だけ、わかってあげて欲しくて、オレはこのミーティングをしたってのが、オレの本心。オレは共同経営者やから、会社のピンチにいつもより頑張るのは当たり前やけど、皆んなには労いの気持ちを持って欲しい』
と体裁を取り繕う発言をしました。
もちろんボクは、ボク自身のことを1番に労って欲しかったからです。
この取り繕う発言が見透かされたのか、どうか真意はわかりませんが、この後の松山の発言に、皆んなは腰を抜かしそうになった。
『残ってくれ、乗り越えてくれ、って頼んだ覚えはない。辞めたかったら、辞めたやつらと一緒に辞めれば良かったし、労いや感謝の言葉が無いなら明日から仕事ができないようなスタッフは、今ここで辞表をおいて辞めてって下さい』と言い放ったのでした。
不思議とこの発言により、納得というより、諦めという感情の状態に、ボクをはじめ、このひと月の間奮闘したメンバーは落ち着いていた。
それを原因に辞めたスタッフはチラホラといましたが、それ以上そのひと月の事をぶり返すスタッフはいませんでした。
もうボクはオトコらしいとか、オトコらしく無いとかそんな価値観に縛られているのがバカバカしくなりました。
開き直りという、自分の中で、1番オトコらしく無い選択を松山がしたからです。
逃避〜開き直り、この選択がとても女々しいとこの時は感じていました。
この日、鏡に映るボクの顔は、なんとも言えない惨めな顔をしていました。
生気の無い、エネルギーを失ったその顔はまるで死んでいった姉が鬱を患った時のようでした。
これは、自分の家系の呪いなのか?
等と大袈裟にネガティヴな事を考えたりもしました。
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もし、ボクも死んだらどうなるんだろう?
死んだら、もうこんなに自分ばかりが責任に追われて生きているよりはよっぽど楽だろうなぁ……
でもその瞬間、姉の葬式の映像が頭をよぎりました。
きっと、ボクまでが自殺したら、父も、母も、もっと自分を責めるだろうなぁ…と思いました。
自殺という選択は、あまりにも残された人間に対する罪悪感が大きい事をボク自身も知っていました。
それなら、いっその事、死んだように生きていくのもありだ。
まだ失踪して皆んなの前から姿を消した方が、かかる迷惑も少ないだろう…
とにかく、ボクの事を知らない街に、行こう、そして、もうボクは、ボクでいることを辞めようと決めた瞬間でした。
そしてこのボクをずっと苦しめているのが、このオトコらしさという事にこだわる性格にある事を、ボクは気づいていました。
いっその事、オトコらしさを捨てて、死ぬほど女々しく生きてやろうと決めたのです。
そしてその女々しさの解放を『女装』という方法で実現しようと決めたのです。
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地元の滋賀を出て、家出をするぐらいの荷物を纏めて、会社の携帯の電源を切り、ボクは、グーグル先生が勧めてくれた『女装ワールド』というポータルサイトのガイダンスに従って大阪に向かっていました。

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