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三橋順子先生ブログ

「Conditions」を「病態」と訳すのは意図的誤訳

ブログ名:三橋順子先生ブログ

6月20日(水)

注目は、厚生労働省が「Conditions related to sexual health (性の健康に関連する状態)」を「性保健健康関連の病態」と訳している点。
「病態」は、保険適用の継続を考えてた意図的な誤訳だと思う。
ICD-11での「Conditions related to sexual health」の位置づけは、「疾病」と「疾患ではない(例えば妊娠・出産)」の中間的な所なので、「状態」と直訳するか、せいぜい「異状」くらいで、「病」という字は使うべきではない。

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性同一性障害 精神疾患対象外 WHO
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WHOの「国際疾病分類」の最新版では、性同一性障害が「精神疾患」から外れ、「性保健健康関連の病態」という分類に入った。名称も変更され、厚生労働省は「性別不合」との仮訳を示した。同省は3年ほどかけて正式な和訳を検討する。

性同一性障害が精神疾患の分類から外れたことについて長崎大の中根秀之教授(社会精神医学)は「国際的な脱病理化の動きが反映され、病気というより状態として捉えようという感覚だろう」と指摘。日本では、性同一性障害の人が戸籍上の性別を変更するには法律上、性別適合手術が必要だが、「手術を要件とすべきか今後議論が高まるのでは」と話す。

厚労省の担当者は、「将来的な影響はあるかもしれないが、保険制度や治療方法の変更などへすぐにつながるものではない」としている。【藤沢美由紀】
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『毎日新聞』2018年6月20日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20180620/ddm/012/040/041000c
「Conditions」を「病態」と訳すのは意図的誤訳
「Conditions」を「病態」と訳すのは意図的誤訳
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