自分の心の性が分からない時は！？心の性別は誰が決めるの？【女性化相談室】

2018年3月20日

ブログ名：女性化ガイド

相談者: りさ様
相談日：2017/04/22
相談タイトル:自分の性が分からない

はじめまして。初めて相談をいたします。
私は物心ついた時から女性の服装やメイクに「自分もしてみたい！」と思うようになり、小学生の頃から親の目を盗んで時々女装をするようになりました。女装をすると、満たされた気分になる一方、自分の男性の体つきに満たされない気持ちにもなります。
年齢を重ね、自由な時間や金銭的にも余裕が出ると、女装の頻度も増すようになってきました。
増してきたと同時に、自分の性が分からなくなってきました。
自分の本当の性は男性なのか女性なのか。できれば普段でも女装はしていたいですし、女性に見られたい一方、性的指向は男性にも女性にもあり、自分の「立ち位置」がこの頃分からなくなってきました。
こうした相談をしたい場合、性同一性障害を扱っている精神科へ行けば判るものなのでしょうか、それとも私のような場合行く必要もないのでしょうか。
お知恵を借りたく、相談させてください、よろしくお願いいたします。

りさ様
こんにちは。いつもサイトをご覧いただき、ありがとうごいます。「女装」をしたり、女性に見られたいと思う一方で、性的志向（＝恋愛対象）が男性にも女性でもあって、ご自身の性別の「立ち位置」がわからなくなってしまったのですね。性別がわからないって、とても辛いですよね。私も、性別に違和感をかかえて生きていた頃は、どうやって振る舞っていいかわからず、苦労したのを覚えています。男性と関わるにしても、女性と関わるにしても、同性として振る舞うべきか、異性として対応するべきか解りませんでした。なので、りさ様の「立ち位置」がわからないという気持ちはよくわかります。でも、性別って自由でいいと思うんです。世の中には、決まった型の「男」と「女」しかいないと考えると、とても窮屈です。女性でも、世間では男性的と言われている性格の人はいますし、男性にも女性的な考え方や行動をする人もいます。まずは、「こういう女性もいるんだ」って考えると楽になると思います。女の人が好きな女性もいていいんだって-。

その上で、本当に心が女性なのか−−性自認が女性なのかは、専門家とともに考えていくことをおすすめします。もちろん最終的には、自分の性別を決めるのは自分です。精神科医であってもクライアントの心の性別はわからないからです。それでも、しっかりした性同一性障害・性別違和の専門家なら、一緒に性別について考えてくれ、いろいろとアドバイスをしてくれます。アドバイスを聞きながら、自分で考えていくといいと思います。

最後に、精神科やメンタルクリニックに行く必要があるかどうかですが、もし性別のことに悩みすぎて、うつになっているなど日々の生活に影響があるようでしたら、相談してみることをおすすめします。

その場合は、性同一性障害や性別違和（最近の診断名）に詳しい先生のいる病院・クリニックを選んだ方がいいです。いい加減なところに行くと、「わけのわからないことを言っていないで、しっかり働きなさい」みたいな感じで、向精神薬を出されて、性別の悩みの相談に乗ってもらえないかもしれません。

りさ様が、心からいいと思える生き方ができるといいですね！　一度にやろうとすると大変なので、一つ一つ実現して生きましょうね。

女性化ガイド編集長
さくら