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元男性が女性として生きるということ 性同一性障害MTFに必要なのは工夫

ブログ名:女性化ガイド

私が性別移行を始めてから3年ほど経ちました。最初は右も左もわからず、漠然と女性になるとしか考えていなかったのですが、元男性が女性として生きるということがどういうことかだんだん、わかってきました。

性別移行を始めて変わったこと

性別移行をするためにしたことといえば、女性ホルモンの摂取、ファッションや女性らしいしぐさを覚えたりすることなどです。女性ホルモンや性別適合手術、顔の女性化手術などが、身体的移行で、女性の文化を学んだり、改名や戸籍の性の変更などが、社会的移行です。

身体的にも社会的にも女性に近づいたことで、ある程度は女性として扱ってもらえるようになりました。具体的には、初対面の人から女性として認識されたり、お店やレストランなどで女性客としてサービスが受けられたりしています。また、学校では名簿上は、女性として登録されています。一応ですが、彼氏もいます。

私はもともと身長が高く、体格もしっかりしているので、女性としての素質があるほうではありません。女性ホルモンや睾丸摘出などの治療を受けましたが、元男性であるということを完全に隠しとおすのは難しいと思っています。

それでも、女性の服を着て、女性らしく振舞っていれば、女性として扱ってもらえることが多いです。中には心無い言動を取る人もいなくはないですが、ほとんどの人が普通に接してくれます。

※モデルさんはMTFではありません。

 

元男性が女性として生きるには工夫が必要

性別移行はいいことばかりではありませんでした。完全に女性にしか見えないレベルになれる一部の人は、また違うと思いますが、多くのMTFはそこまでいかないのが現実かもしれません。

どこへ行くのにも性別の問題がつきまとってきます。例えば、トイレに入るにしても自分が女性に見えるだろうかと気にしなくてはならなかったり、旅行へ行ってホテルや旅館に泊まる際も性別が問題になることがあります。トイレは普段は女性用トイレを使用していますが、問題を起こしたくない場合や自分に自信がない場合は多目的トイレを使用することもあります。宿泊の際は、部屋別にシャワーが付いている部屋を選ぶなどしています。

また、ファッション選びの際もサイズの問題があります。身長が高めの私でもレディース服が着れないことはないのですが、袖が短かかったり、丈がたりなかったりすることもあり、完全に自由なわけではありません。既製服はどうしても標準体型に合わせて作られていますので、もともと完璧にフィットする人は少ないと思いますが、身長が高めだったり体格がしっかりしているMTFでは格好良く見えないことも少なくありません。そういう場合は、大きめのブランドを扱っているショップやインターネット通販などで購入したりしていますが、ファッション選びがすんなりといかないのはストレスです。

元男性が女性として生きるには、このように様々な工夫をする必要があります。もちろん身体的、社会的条件は人によって違うでしょう。自分自身やその時の状況に合わせて、いかに自然に見えるか、どうすれば周囲の人に迷惑がかからないかも考えながら、最善の方法を考えていくことが大切だと思います。

女性として生きることで、今まで我慢していた本当の自分を生きることができます。女性の服を着て、メイクをして、友達と遊んだり、女性として働いて自己実現を目指すこともできます。そのために、多少のことを我慢するのはしかたがないと割り切る必要があるのかもしれないですね。

 

 

 

 

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