性転換手術を受けた医師が不当解雇 物乞い生活を経て女性医師として再出発
一生懸命に勉強し、医師になる夢を叶えたある人物。それに続き「女性として生きたい」という希望も叶えたが、待ち受けていた運命があまりにも過酷だったことを、『THE TIMES OF INDIA』などが伝えている。
■優秀な成績で卒業
インドのマドゥライにある医科大学で勉強していたある学生が、2018年にとても優秀な成績で卒業し、医師として働き始めた。
同医師は、男性として生まれたものの自身の性に違和感を覚え、深く苦悩するように。それでも男性として生き卒業後も男性として働いていたが、仕事を始めて1年後には、性転換手術に踏み切る決意を固めた。
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■性転換手術を受け女性についに念願の性転換手術を受けた医師は、女性としての暮らしを開始。医師免許証の記載内容などを書き換える必要があったというが、病院側はその手続き完了を待つことなく、解雇を言い渡した。
同医師には家族もいるが、「女性として生きたいの」「だから性転換手術を受けたわ」と宣言した直後に、勘当されてしまったという。収入源、そして頼りにしていた家族も失った医師はお金に困り、路上で物乞いをするようになった。
■通報され訪れた転機
性転換手術を機に全てを失った医師は、同じくトランスジェンダーとして生きる仲間たちと行動を共にするように。そろって物乞いをしていたところ近隣の住民に怪しまれ、ついには通報されてしまった。
物乞い集団から早速事情を聴いた警察は、なかでも同医師の話を聞き愕然。経歴に関する書類を確認した上で出身校にも連絡を入れ、医師の話に嘘がないことを確認した。
■女性医師として生きる道
当局と出身大学の恩師らは、同医師が再び医療現場で働けるよう手配することを決定。さっそく聴診器や白衣なども準備し、手渡したという。
まだ書類の書き換えなどすべきことは残っているが、それが済みしだい、今度は女性医師として人の命を救う仕事に没頭できる見通しだ。
女性として生きていきたい。その願いをようやく叶えて喜んだものの、まさかの解雇処分、家族との絶縁、さらには物乞い生活を経験したこの医師。家族との関係修復はまだ伝えられていないが、少なくともどん底の暮らしからは抜け出せたようだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)
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