米ドラマ「バットウーマン」の新主役にLGBTの黒人女優を抜擢
米ドラマ「バットウーマン」の新主役にLGBTの黒人女優を抜擢
ハリウッドの多様化〟アピール〟が進んでいる。米CWテレビは8日、同局のスーパーヒーロードラマ「バットウーマン」の主役が、来シーズンから白人女優に代わりLGBTの黒人女優ジャヴィシア・レスリー(33)を起用すると発表した。
同ドラマのシーズン1は昨年10月にスタートし、今年5月に終了した。シーズン2の放送開始は来年1月に予定されているが、主人公ケイト・ケーン役のオーストラリア出身のルビー・ローズ(34)が降板したことから、局側は後任を探していた。
新たな主人公ライアン・ワイルダー役に抜擢されたジャヴィシアは「黒人として初めてバットウーマン役をテレビで演じることを誇りに思います。また、バイセクシャルの女性として、LGBTQ+のコミュニティーにとってパイオニアとなる画期的なこの番組に参加できることが光栄です」とコメントした。
LGBTQ+とはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーに加え、「クィア」や「クエスチョニング」など、異性愛者やLGBT以外のセクシュアリティーを持つ人たちを示す。
そんな人種やセクシャリティーの多様化が求められる時代に、白人ばかりが配役されるハリウッドの〝ホワイトウォッシング〟は近年、社会問題化。さらに最近の「黒人の命も大切だ」運動が拍車をかけている。
そんな中、米人気アニメ「ファミリー・ガイ」の黒人キャラクターの声を約20年務めた白人声優マイク・ヘンリーが先月、「黒人キャラは黒人が担当すべきだ」として降板を発表し、話題を集めた。
ほかでも多様化は始まっている。
スパイ映画を代表する「007」シリーズの最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、ジェームズ・ボンドのコードネームだった「007」を黒人女優ラシャーナ・リンチが引き継いだ。これに長年のファンの多くは戸惑いをあらわにした。
また、今年クランクイン予定のディズニー映画「リトル・マーメイド」実写版では、主人公アリエル役に黒人女優で歌手のハリー・ベイリーが大抜擢。これまで白人で赤毛のアリエルのイメージとはかけ離れたものとなることから、SNSでは「#私のアリエルじゃない」とのハッシュタグをつけた反対運動も起きた。
だがハリウッド関係者は、多様化が今後定着するかどうかは興行成績や視聴率次第だとみている。
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