ブログ名:三橋順子先生ブログ
4月15日(日)
フジテレビ「ザ・ノンフィクション:マキさんの老後 人生傷だらけ」を視る。
同世代として、いろいろ辛い。
60歳になって明らかに容色が衰えているのに、華やかだった過去が忘れられずシュービジネスの世界から離れられない。
ほとんど仕事がない状態でも「他に割のいい仕事が舞い込むかもしれない」と、仕事を世話してくれる人に電話を返さない感覚。
「さすがは、六本木のNo1店『プティシャトー』の花形、プライドが高い」と言いたいけど、現実がぜんぜん見えていない。
加齢による容姿の衰えは誰でも避けられないことで、それを補う「芸」がなければ、仕事の質・量が下がっていくのは当たり前。
自慢のダンスだって、パートナーのジョンさんが「後半、動きが悪くなる」と端的に指摘しているように体力の低下が表れる。
今はなんとか踊れても、遠からず身体が思うように動かなくなる時が来る。
その時、どうするのだろう。
介護職と農作業補助で家計を支えているジョンさんだって65歳、そういうまでも働けない。
でも、マキさんはこうして1年にほぼ1度(2007年以来11年間で7回)テレビが取り上げてくれるからまだいい。
もっと困難な状態になっている高齢のニューハーフさんはたくさんいると思う。
ほんとうは若くて景気が良い時に「備え」をしておくべきなのだけど、人間、なかなかそれができないものだ。
それにしても、文京区議会議員の前田邦博さんがマキさんのサポーターとして出てきたのには驚いた。
早稲田大学卒業のつながりらしい。
でも、マキさん、講演でしゃべれるタイプじゃないからなぁ。
昔(2003年1月)、マキさんと宮崎留美子先生の公開対談(新宿「ロフトプラスワン」)を聞きにいったことを思い出した。
今にして思うと、すごい企画だった。
マキさんがあまりしゃべらず、MR先生ばかりしゃべってた記憶が・・・。
フジテレビ「ザ・ノンフィクション:マキさんの老後 人生傷だらけ」
フジテレビ「ザ・ノンフィクション:マキさんの老後 人生傷だらけ」
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