性別適合手術費募る 28日からクラウドファンディング 兼子芽衣さん
生き方を発信することで多くの人と関わり、LGBT(性的少数者)も個性の一つとして受け止められる社会にしていきたい―。本部町山川の兼子芽衣さん(29)はそんな思いから、性別適合手術の費用をクラウドファンディング(インターネットで資金を募る仕組み)で集めようとしている。「人を巻き込むことで、LGBTを取り巻く現状への理解を広めたい」と力を込める。
兼子さんは静岡県出身。小学5年生の時、「体は女性だが心は男性の性同一性障害」だと自覚し、25歳で診断を受けた。現在は生き方をサポートするコンサルタントとしてセミナーなどを開きながら、「兼子メイ」名義で会員制交流サイト(SNS)を通じ経験を発信している。2018年に交際を始めた関根あゆみさん(35)と今年3月、沖縄に東京から移住した。
兼子さんは来年、タイで性別適合手術を受ける。手術を受ける最大の理由は「生きにくさの解消」だ。生活の中で健康保険証やパスポートといった身分証明証の提示が必要な場面は多いが、記載された性別と外見が異なることでいろいろ聞かれたり、更衣室を使いにくいなど常に緊張を伴う不便さを強いられてきた。
また、日本では同性婚は認められていない。戸籍の性別を変更するには、性別適合手術で卵巣や精巣を摘出することが必要となる。兼子さんは「こうした現実を知らない人が多い」と指摘する。
兼子さんは「手法に批判はあると思うが、費用を自分で用意し自己完結するのではなくクラウドファンディングで応援も可視化し広がりを生みたい。応援してくれた人には、(手術の)報告会や結婚式に招くなど生き方を示し続けることで還元する」と説明し「社会が理解してくれるのを待つのではなく、自ら動いて新たな価値観をつくりたい」と前を見据えた。関根さんは「手術するのは彼だが2人の問題。将来的には子どもを持つこともあきらめず挑戦したい」と語った。
お金なんてなければ借りればいいし、誰かに出資してもらえばいい。
もはや、お金を所有していることに何の意味もないぞ。
ないならもらえ!借りろ!あるなら使え!投資せよ!
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