ブログ名:三橋順子先生ブログ
3月21日(水・祝)
埼玉医大の「性転換手術」報道を振り返ると・・・。
1例目(1998年10月16日:女性から男性)と2例目(1999年6月25日:男性から女性)を比べると、ほぼ同じか、2例目の方が扱いが大きかったりする。
同じ新聞で比較してみる。
↑ 『スポーツ報知』1998年10月17日
↑ 『スポーツ報知』1999年6月26日。
見出しは明らかに2例目の男性→女性の方が大きい
一般的には「最初」より「二度目」は扱いが小さくなるはずだが。
フェミニズム系の研究者だと「社会的劣位にある女性が優位に立つ男性になるより、社会的優位な男性がより劣位の女性になることの方が注目される」みたいなジェンダー・バイアス的な分析をすると思う。
おそらくそれはある。
でも、実はそれだけでなく、当事者もしくはその背後の支援グループのプロデュース能力(メディアへの情報提供)によっても、報道の大きさはかなり違ってくる。
↑ 『毎日新聞』 1999年6月25日夕刊。
当事者の「手記」を提供したので扱いが大きくなった。
埼玉医大「性転換手術」報道、1例目と2例目
埼玉医大「性転換手術」報道、1例目と2例目
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