「気恥ずかしい」「職場が明るく」… 南都銀が服装自由化 お堅いイメージ脱却へ 奈良
南都銀行は18日、奈良市の本店に勤務する行員ら約700人を対象に、服装の自由化を始めた。金融機関のお堅いイメージから脱却し、柔軟で斬新な発想力を醸成するのが狙い。「気恥ずかしい」と戸惑いの声が上がる一方、「職場が明るくなった」と好意的に受け止める意見も聞かれた。
これまで男性はスーツ、女性は制服で仕事をしていたが、顧客と直接応対する営業部門などを除き、11月末までの水曜日と金曜日に限定して試験運用。12月からの本格導入を目指す。
自由とはいえ「不快感を与えない服装」と一定の基準を設け、Tシャツやサンダルは原則禁止だ。人事企画部の中森康友さん(38)は、紺の襟付きシャツにグレーのチノパンと落ち着いた色調の服装で出勤。ところが、上司はピンク色のチェックシャツにジーンズ姿で現れ、「はしごを外されました」と苦笑いした。
一方、同部の女性(41)は「制服に着替える時間が省けるので、朝の時間に余裕ができる。アクセサリーやピアスもOKなので、気分が上がる」と好意的。白を基調にした上下にスニーカー姿の西川恵造専務は「職場が明るくなった。前例を気にしすぎるきらいがあるので、自ら考え、行動する文化を根付かせられたら」と期待した。
行員の自由な服装を認める取り組みは大手都銀でも始まっており、三井住友銀行では今月2日、東京と大阪の本店に勤務する約7千人を対象にドレスコードを廃止。全国の支店でも試験導入し、徐々に対象を広げていく方針という。
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