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性的少数者の高校生(三重県)1万人調査

ブログ名:三橋順子先生ブログ

3月18日(日)

「性的少数者層」が10%というのはかなり大きな数値。
ただ、この種の調査では、定義が不確定なXジェンダーやクエスチョニングをどう扱うかで、数字がかなり変動する。

今回の調査ではXジェンダーが5%、クエスチョニングが2%で、「性的少数者層」の7割を占めている。
逆に「LGBT」に限定すれば3%弱(2.8%)で、私が講義などで言っている「LGBTはだいたい3.1%」という推測と大きな違いはない。
むしろ裏付けられた感じ。

針間克己先生が、Xジェンダーについて、メンタルやアイデンティティの混乱や不安から性自認の混乱に至るケースがあることを指摘している。
https://d.hatena.ne.jp/annojo/20180317
私も同感。

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性的少数者の高校生「自傷を経験」3割 1万人調査

性的少数者の生徒の5割が周囲の偏見を感じており、3割は自分を傷つけた経験がある――。三重県男女共同参画センターの高校生1万人調査で、そんな実態が分かった。公的機関による大規模な調査は異例。

同センターと日高庸晴・宝塚大教授が昨年10~12月、三重県立の高校生約1万人を対象に共同で実施した。同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーのいわゆるLGBTは計281人で、全体の3%。自分は男・女のいずれかではないと感じているXジェンダー(508人)、性的指向や性自認を定めていないクエスチョニング(214人)も含めた性的少数者層は1003人と全体の10%に上り、学校現場での対応の必要性が裏づけられた。

「周りの人の多くは性的少数者に偏見を持っていると思う」と回答したのは、性的少数者層の当事者の48%に上った。当事者のうち「学校には安心できる場所がある」は37%、「幸せだ」は42%、「いざという時に力になってくれる友人や先生がいる」は47%。いずれも非当事者を約20ポイント下回り、孤立感も浮かんだ。

さらに、いじめ被害や自傷経験を尋ねた12問全てで、当事者の方が経験率が高かった。「男/女らしくない」「おかま」「ホモ/レズ」などと言われ、性的指向や性自認に関する言葉の嫌がらせを受けたことがあるのは、非当事者の10%に対し当事者は29%。「わざと自分の体を傷つけた」は、非当事者の12%に対し当事者は32%に達した。

文部科学省は2015年に性的少数者の児童・生徒にきめ細かな対応を求める通知を出したが、日高教授は「思春期は性的指向や性自認の揺らぎもある。教員が全体の概念を正しく理解しなければ、生徒の悩みを受け止めることはできない」とし、さらなる教員研修の必要性を指摘している。

『朝日新聞』2018年3月17日13時00分
https://www.asahi.com/articles/ASL3K32F4L3KUBQU002.html?iref=com_apitop

性的少数者の高校生(三重県)1万人調査
性的少数者の高校生(三重県)1万人調査
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