ブログ名:三橋順子先生ブログ
2月27日(火)
(続き)
21時、長谷川博史さんに案内していただき、二丁目「ゲイタウン」の「新千鳥街」の外側にある「洋チャンち」へ。
5~6人も入れば満席のような小さなお店だが、壁面には来店した著名人の写真やサインがびっしり。
店主の「洋ちゃん」は1937年(昭和12)年生まれで、御年81歳。
1950年代後半から60年代、美貌のゲイボーイとして知られたケニーさんにかわいがられた方。
戦後混乱期の浅草からスタートして、銀座、新宿ゴールデン街・花園街、二丁目「新千鳥街」の中と遷って、今の「新千鳥街」の外側のお店に至る。
新宿花園街の奥に店を出したのが1965年(昭和40)、二丁目に移転したのは1973年(昭和48)とのことで、草創まもない70年代初頭の新宿「ゲイタウン」を知る数少ない方。
その頃の二丁目は「静かで人がいない街」「(新宿という)龍の尻尾の、また先っぽのような(外れてしまった)街」だったとのこと。
ここには書き切れないが、いろいろ貴重なお話をうかがう。
自著の手直し作業で、最後まで位置が確定できずにいた1960年代に新宿にあった小さな飲み屋街「緑苑街」について、「洋ちゃん」のお話の中で出てきた「緑苑街のボンソワール」の一言で一気に問題が解決したのは、私にとっては大収穫。
23時20分、辞去。
私たちが見えなくなるまで、洋ちゃん、ずっと手を振っていてくださった。
必ず遠からず、またうかがいます。
長谷川さん、とてもありがたい縁を結んでいただき、ほんとうにありがとうございました。
0時20分、帰宅。
お風呂に入って温まる。
疲れていたが、興奮していて寝られず、さっそく原稿の手直し。
新宿二丁目「洋チャンち」へ
新宿二丁目「洋チャンち」へ
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