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私は、4年前に陰核陰茎形成術、いわゆるミニペニス術を受けています。
その時の体験をまとめました。
ミニペニスを選んだ理由
なんといっても、「ペニス」と呼ばれる男性器が欲しかった。
そして、自分のペニスで立ちションをしたかった。
以上の二つが理由です。
もちろん、セックスもしたかったし、自分のそのままの身体で銭湯に行ったりしたい、という欲はありましたが、皮弁を用いた陰茎形成術の場合、移植元となる前腕や腹部に傷跡が残ってしまうことが気になり、考えた結果ミニペニス術を選びました。
調べていくうちに気が付いたこと
陰茎形成術の前の段階、子宮卵巣摘出手術や胸部切除手術の体験談や情報、手術を実施してくれる医療機関の数が圧倒的に多いのに対して、この段階となると情報量がガクっと減ります。
子宮卵巣摘出や胸部切除手術の場合、どんな方法か、傷跡は術後にどんな様子か、術後1年経つとどの程度薄くなり自然に近付くのか等、事細かく記されているのに対して、ミニペニス術はデリケートな部分であることもあり画像はおろか、詳しい術式もなかなか見つかりませんでした。
結局、エージェントや病院に直接問い合わせをして、色々教えてもらい、写真も見せてもらったりしましたが、本人からの体験談は聞くことができませんでした。
私の場合
自分の身体のことですし、何かあっては一生もの、また実際に、麻酔から醒めなかった例もあることを考えると、とことん納得するまで調べたいと思い、様々な方面からアプローチしました。
そして最後には、直接病院を訪れ、実際の通訳さん(コーディネーター)や医師と直接話しをして、写真を見せてもらいました。
やはり、ネット上には載せられない写真ばかりですので、かなり具体的なイメージに近づきました。
また、私の場合、既に膣閉鎖、尿道延長手術を受けていたこともあり、そのあたりについても伺うと、
「既に膣閉鎖、尿道延長をしているのならば、組織が足りないので手術が受けられない」
という答えで、3件中の2件に「出来ない」と言われました。
1件のみ「問題ない」と言ってくれたため、そこで手術を受けることとなりましたが、尿道延長手術を受ける前にそれを知っていたら、結果は異なっていたのかもしれません。
先に尿道延長手術をしたことで、元々少ない選択肢を更に少なくしていたのです。
こうして受けた手術でしたが、術後すぐに陰茎の付け根から尿漏れをしてしまいました。
「立ちション」が出来たらよい、と思って受けた手術で、尿漏れをしてしまったのです。
尿道を繋ぎ合わせること、新しい陰茎を作ることは、決して簡単なことではありませんでした。
「ミニペニス術」は一見簡単だと思われがちで、「リスクもミニ」と思われがちですが、そうではありません。
そのことを伝えたくて、この記事を書きました。
※その後3度の修正手術で、尿漏れは解消しました。
ミニペニス術はリスクもミニなのか
ミニペニス術はリスクもミニなのか
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