走るのも速かったし、リフティングだってできた。
「女子だからって舐めんなよ!」
そう思いながら、男子たちと肩を並べて練習に励んでいた。
けれど、ある日——
試合後の着替えのとき、事件は起こった。
詩織は当然ながら、男子とは別の更衣室を使っていた。
しかし、ふとしたきっかけで、男子たちの話題にされてしまった。
「詩織ってさ、ちんちんないんだよな」
チームのムードメーカー的存在の男子が、ふざけたように言い出した。
「そりゃそうだろ、女なんだから」
別の男子が笑いながら同調する。
「じゃあ、おしっこどうやってしてるの?」
「そりゃ座ってするんだろ。女って立ってできねえもんな!」
男子たちはゲラゲラと笑い出した。
詩織は更衣室の隅で、その会話を耳にしていた。
(……ふざけんな!)
たしかに、詩織には彼らのようなものはない。
けれど、それがなんだというのか。
彼らよりも速く走れるし、ボールを蹴る力だって負けていない。
なのに、「ちんちんがない」というだけでからかわれるのか?
納得がいかなかった。
次の日、詩織は思い切って男子に言い返した。
「ちんちんなんかなくても、サッカーはできるし、私の方が上手いことだってある!」
しかし——
男子たちはまた笑った。
「でもさ、立ちションはできないじゃん」
「それに、男の方が強いんだよ」
悔しくて、悔しくて、詩織はそれ以上言い返せなかった。
その日から、詩織は「男に負けたくない」という気持ちを一層強くするようになった。
「ちんちんがないからって、男にバカにされるなんて絶対にイヤ!」
それが、詩織の中で静かに燃える誓いになったのだった——。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
詩織と男子サッカーチーム
詩織と男子サッカーチーム