悠斗は、暗い部屋の中で天井を見つめていた。
ホテルのチェックアウトを終え、アパートに戻ってきたものの、心はまるで落ち着かなかった。
モデル級の美女——詩織と一夜を共にしながら、結局、何もできなかった。
それが、悠斗の心に重くのしかかっていた。
(……なぜ、こんなことになったんだ)
詩織は、何も気にしていないようだった。むしろ楽しんでいたようにさえ見えた。
「悠斗くんは最高だったよ」
そう言って、満足げに笑っていた。
けれど——
悠斗には、それが屈辱だった。
美女を前にしながら、男としての役割を果たせない。
手で愛撫することはできる。口で悦ばせることもできる。
けれど、決定的な一線を越えることはできない。
「俺のちんちんを返してくれ……」
誰に言うでもなく、低く呟く。
かつて、そこに確かにあったはずのもの。
勃起すれば存在感を主張し、女の体を求めて熱く滾ったもの。
今、それはどこにもない。
「……女みたいな股間は、もう嫌だ」
悠斗は、腹の底から込み上げる悔しさを握りしめるように、拳を作った。
詩織がどれだけ楽しんでいようと、どれだけ笑顔を向けようと——
悠斗にとって、昨夜は男としての最大の屈辱だった。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
悠斗の屈辱
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