二人は静かに眠りについた。疲労困憊の悠斗は、すぐに深い眠りに落ちた。しかし、隣で眠る詩織は、何やら落ち着かない様子だった。
ベッドの中で、彼女はごそごそと身動きを繰り返している。しかも、股間あたりで手をもぞもぞと動かしている。最初は寝返りかと思った悠斗だったが、その動きは、次第に規則性を帯びてきた。
詩織は、ディルドで自慰行為をしていたのだ。
悠斗は、見てみぬふりをしていた。しかし、詩織の呼吸は次第に荒くなり、小さく、そして甘いあえぎ声を漏らし始めた。その声は、悠斗の耳に突き刺さり、彼の平静を乱した。
居ても立っても居られず、悠斗はトイレに立つふりをして、ベッドから抜け出した。
薄暗い部屋の中で、詩織の自慰行為の姿が、ぼんやりと浮かび上がった。彼女は目を閉じ、恍惚とした表情を浮かべている。その手には、バイブ機能のついた、ピンク色のディルドが握られていた。
「ごめんね…」
突然、詩織が小さな声で呟いた。
「本番がつまんない男がいるってだけで、私も女の快感は得たいわけよ」
彼女は、自嘲気味にそう言った。
「ホテルに行くときは、欲求不満だと寝れないから、いつもおもちゃを持ってくるの」
「悠斗くんにおちんちんがないから、当てつけではないのよ」
悠斗は、言葉を失った。
おもちゃの分際で、詩織の女性器に入っている。
その光景が、悠斗の脳裏に焼き付いた。
自分は、何なのだろうか。彼女にとって、自分は何の意味があるのだろうか。
悠斗は、陰茎のない自分を、心の底から悔やむしかなかった。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
詩織の自慰
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