日本一の女装専門情報ポータルサイト

女装ワールド

詩織の本音

悠斗の言葉が部屋に沈黙を落とした。

詩織は目を瞬かせながら、悠斗の顔をじっと見つめる。

「……ニューハーフだったってことはさ」

彼女は少しずつ言葉を選ぶように口を開いた。

「自分の意志で、男性器を取って……女の子みたいにしたってこと?」

悠斗は小さく息を吸う。

「……ああ」

詩織は、ベッドの端に腰掛け、軽く脚を組む。

「もったいなすぎるよ」

それは、率直な感想だった。

悠斗は予想していたはずなのに、その言葉に胸が少し締め付けられる。

「だって、立ちションはできなくなるし」

詩織は少し首をかしげながら、続ける。

「私、さっき見たけど……もう、完全に女子の形だったよ」

悠斗は答えなかった。

「それに、もしそうなら……私と交わることも、もうできないんだよ?」

詩織はわざと悠斗の目をじっと見据えた。

挑発するような、試すような目だった。

「男なのに、女みたいな形になってる……悠斗くんって、どういう気持ちなの?」

悠斗はすぐに答えられなかった。

男として生き直すと決めた。

けれど、その“男”の象徴は、もうどこにもない。

それを認めるのが、何よりも悔しかった。

「私ね」

詩織は、ふっと笑いながら続ける。

「ニューハーフの人を見ると、いつも思うことがあるんだよね」

「……何を?」

切るなら、私にちょうだい

悠斗の心臓が跳ねた。

「だって、さっきも言ったけど、男って便利そうじゃん?」

「……」

「なのに、自分からそれを捨てるなんて、もったいなさすぎる」

詩織はため息をつくように言った。

「私がもしも、悠斗の立場だったら……たぶん、絶対に手放さなかったと思う」

悠斗は、拳を握りしめた。

それは、誰かに言われることを一番恐れていた言葉だった。

女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
詩織の本音
  • B!