修学旅行の風呂上がり、廊下には湯気をまとったような心地よい空気が漂っていた。女子たちは濡れた髪をタオルで拭きながら、ロビーの自販機でジュースを買ったり、談笑したりしていた。
その向こうでは、男子たちが楽しそうに盛り上がっていた。
「お前のチン長何センチ?」
「マジで? そんなデカいわけねーだろ!」
「いや、ホントだって! 風呂で見ただろ?」
「いやいや、俺のほうが絶対デカいって!」
「お前はどうなんだよ?」
「まぁ、測ったことないけど……たぶん平均より上?」
男子たちはふざけながら、自分たちの“サイズ”について盛り上がっていた。
詩織はそれを聞きながら、呆れたようにため息をついた。
(ほんと、バカみたいな話してる……)
そんなことを思いながら廊下を通り過ぎようとしたそのとき——
「おーい、詩織!」
男子の一人が突然話しかけてきた。
「お前何センチ?」
詩織は一瞬、何のことか分からず足を止めた。
「は?」
「だから、お前のチン長は何センチ?」
男子たちはニヤニヤしながら詩織の反応をうかがっている。
「……0センチよ!だって、ついてないもん!」
すると、男子たちは大爆笑した。
「ぎゃははは!!」
「そりゃそうだよな! 0センチって最弱じゃん!」
「俺らの仲間に入れねぇな、詩織!」
詩織は拳を握りしめた。
「いいじゃん、詩織は女なんだから気にしなくて」
確かに、彼らが言っていることは間違っていない。
最初から持っていないものを比べようとすること自体、おかしな話だ。
だけど——なぜか悔しかった。
部屋のドアを閉めたあとも、男子たちの笑い声が耳から離れなかった。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
詩織のチン長
詩織のチン長