悠斗は、男としてのプライドを傷つけられたまま、このまま引くことはできないと思った。
「待って、俺だって……」
焦燥感に駆られた彼は、葵の後ろに回り込む。そして、無意識のうちにバックの体勢を取った。
「え?悠斗?」
葵が驚いた声をあげたが、悠斗は気にせず、股間を彼女に押し付ける。
だが——。
何も起こらなかった。
そこにあるのは、空虚な平面。悠斗のちんちんの無い股間と葵のお尻がぶつかり、ペチペチと情けない音を立てるだけだった。
「……っ。」
悠斗は、何かを掴むように力を込めるが、それでも何も変わらない。
「悠斗……」
葵の声が、どこか同情を含んでいた。
「大丈夫だよ、ほら……アンアン♪」
彼女は軽い調子で声を出してくれる。
だが、その演技が悠斗にはひどく虚しく感じられた。
何の意味もない。
お互いに、性的快感を得られていないのだから。
「……やめろよ。」
悠斗は力なく呟いた。
葵が微かに息を飲む。
彼は、敗北を悟ったように背を向け、ベッドの上に崩れ落ちた。
自分は何をやっているのか。
男として振る舞おうと必死になって、それでもどうにもならない現実を突きつけられただけだった。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
満たされない衝動
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