「ねえ、悠斗、おちんちんがなくても立ちションはできるよ?」
葵がシャワールームの中で笑いながら言った。
「え?」
悠斗は思わず聞き返す。
「マジでできるって!お兄ちゃんの立ちションに憧れて子供の頃から練習してるから!」
葵は自信満々にシャワールームの端に立ち、少し前傾姿勢を取ると、そのまま排尿を始めた。
「ほら、こんな感じ!」
悠斗は唖然とした。確かに、彼女は立ったまま用を足していた。
「すごくない?悠斗もやってみなよ!」
「……え、いや、無理だろ。」
「そんなことないって!ちょっと前に体を傾けて、指でコントロールすればいけるって!」
葵は悪戯っぽく笑いながら、悠斗を促した。
悠斗は戸惑いながらも、シャワールームの端に立った。彼女のようにできるのか、半信半疑だったが、葵の言葉に後押しされるように挑戦してみる。
しかし。
「……っ。」
思うようにコントロールできない。
流れが下に落ちるばかりで、全く立ちションにならなかった。
「……クソ。」
悠斗は苛立ちを覚えながら、深く息をついた。
「なーんだ、難しかった?」
葵は笑いながら言った。
「まあ、慣れればできるかもよ?」
彼女は軽く言ったが、悠斗の中では新たな挫折感が渦巻いていた。
彼は男として生き直すと決めたはずだった。
しかし、その男としての象徴的な行為さえ、女よりもできなかった。
葵の無邪気な笑顔とは裏腹に、悠斗の心は、さらに深い影を落としていった。
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女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
立ちションのすすめ
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