新たな出会い

夏希と別れた後、悠斗は新たな恋を求めて街へ出た。

ある夜、彼はクラブで出会ったギャル風の女性、葵と意気投合する。派手なメイクに茶髪のロングヘア、そして快活な笑い声。彼女は飾らず、率直な言葉で悠斗を引き込んでいった。

「悠斗、ノリいいじゃん！飲も飲も！」

葵の無邪気な笑顔に、悠斗は久しぶりに心を許せる気がした。酒が進み、会話が盛り上がる中、彼女は突然耳元で囁いた。

「ねぇ、うち、ホテル行こ？」

悠斗の胸が高鳴った。

ホテルのベッドの上で、悠斗はゆっくりと服を脱いだ。

葵は彼の身体を眺め、ニヤリと笑う。

「めっちゃ鍛えてるじゃん！筋肉ヤバ！」

悠斗は少し照れながらも、彼女の言葉に安堵を覚えた。しかし、次の瞬間、葵の目が股間に向けられる。

そして。

「えっ……マジ？……うちと一緒じゃん！！」

彼女は腹を抱えて爆笑し始めた。

悠斗の心臓が凍りつく。

目の前の鏡に映る光景が、彼の現実を容赦なく突きつけていた。

二人ともパイパンで割れ目は丸見え。
悠斗の股間と、葵の股間は瓜二つだった。

男女の営みが不可能であることを、残酷なほどはっきりと示していた。

「ははっ、え、どういうこと？おちんちんないの？マジで？やばくない？！」

彼女の笑い声が部屋に響き渡る。

悠斗は何も言えなかった。葵は笑いながらも、ようやく言葉を選ぼうとしたのか、肩をすくめて言った。

「いや、全然いいんだけどさ……なんかウケる！」

悠斗は拳を握りしめ、視線を落とした。

この状況をどう受け止めればいいのか、彼には分からなかった。

笑われるために、ここに来たわけではない。

男として生きるために、ここに来たはずだったのに……。