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自慰の違和感

深夜、悠斗はベッドに横たわり、天井を見つめていた。指先が無意識に股間へ向かう。しかし、触れた先には、かつての自分がいたはずのものはなかった。

深夜、悠斗はベッドに横たわり、天井を見つめていた。

性欲は確かにある。テストステロンの影響で、身体の奥底から湧き上がる衝動を感じる。しかし、かつてのように自分を慰めることができず、何をしても満たされない。

指先で陰核に触れてみる。しかし、それでは物足りなかった。刺激を与えても、まるで女の真似事をしているように感じてしまう。

「俺は……男なのに。」

目を閉じても、脳裏に浮かぶのはかつての感覚だった。

以前は、昂ぶりが最高潮に達し、最後には射精という形で満たされることができた。しかし、今は違う。どれだけ高まっても、その先がない。

虚しさと苛立ちが募る。

「こんなの……おかしい。」

陰核をいじればいじるほど、それが陰茎ではない現実を突きつけられる。刺激を与えるたび、かつての感覚とは違うことがはっきりとわかる。快感を得ようとすればするほど、「ない」という事実が突きつけられる。

拳を握りしめる。身体は男としての欲求を持っているのに、それを発散する手段がない。陰核をいじることで快感を得るしかない現実に、心が締め付けられる。

悠斗は大きく息を吐いた。

「これは……俺の身体じゃない。」

思わず呟いたその言葉が、闇の中で静かに響く。

悠斗はかつて、確かにそこにあった自分自身を、手のひらで包み込み、昂ぶりを確かめていた。だが、今は違う。何もない場所に手を滑らせるたび、喪失の感覚が深まるだけだった。

「俺は……本当に男なのか?」

その問いに、答えはなかった。




女装拡散ゾウさん
掲載媒体:性転換大失敗!元ナシナシニューハーフが男に戻る!
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