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美醜とわたし

クノタチホ小説シリーズ最新作“なぜ人は美しさから逃れられないのか?"『コンプルックス』サンマーク出版 コンプルックスAmazon(アマゾン) 新刊コンプルックス読者の皆様から熱いご感想が届いています。 今回は秋月雅さん(note:ぽんこつ母さん)のご感想を紹介させていただきます😊 【以下引用】******** 「美醜」に関して、思いが強すぎて、たくさんありすぎて、とても今から1時間で書くことはできない。だけど、思うがままに書いてみますね。(中略)著者は女装家心理カウンセラーのクノタチホさん。どなたかのシェアで知ってから、おもしろい方だな!と去年あたり、ずっと追いかけていました。本を読みながら、ずっと本の後ろ側にチホさんを感じていてこれまたおもしろかったです。至る所にチホさんが散りばめられているというか。で、1日で読み終えた感想ですが途中号泣して途中混乱して今もなお混乱してる状態です。書きたいんだけど、頭の中がとっ散らかっていてどうしよう、そんな状態です。そのまま書き進めます。美醜とぽんこつ母さん見た目に関して、コンプレックス過多。自分の気に入らないところばかりに目が行きます。遠目で薄目で見ると、好きなんです。だけど、近づくとどうも気に入らない。写真なんてやってるもんだからついつい拡大して毛穴まで見ちゃうんですよね。プロ粗探し。肌も思春期ごろから汚くて嫌すぎて顔を傷だらけにしたら傷が治る過程でちょっとでも綺麗にならないかなとわざと痛めつけたりしていました。やばいやつ。二十歳過ぎの頃、心療内科に通うようになり食事を摂るのをほぼやめて、1ヶ月で10キロ近く痩せました。ガリガリの自分がとっても好きでした。異常ですね。 綺麗な人、そうでない人、自分。いつも比べていました。綺麗になれたら、人生違ってただろうなと何度思ったことか。なんか中途半端な自分。そんな自分は中途半端な人生しか歩めないとか思ってたのかもなぁ。今でこそ、意識も変わってだいぶ落ち着きましたが、それはもう美醜について苦しんで悩んで考えてきた人生でした。写真を仕事にしてからはもっともっと考えるようになりましたね。 自分の写真コンプレックスから「写真にうつるのが苦手な人」を対象に撮影をし続けてきましたが、「写真と現実のギャップ」や「過度なレタッチ」や「再現性のない変身写真」なんかについて常々考えます。わたしがしてきた仕事って「ナルシスの鏡」そのものなんじゃないかと思います。自信のない人に夢を見せるようなうまく言えませんが。というか「写真」がわたしにとっての「ナルシスの鏡」だったのかな。そんな気がしました。昔、とあるプロジェクトで生花を頭に飾って写真を撮る、というのをやっていたんですがものすごい過度なレタッチをしていました。別人級に美しく仕上げるんです。それが美しい、と喜んでもらえてたくさん写真は売れたしわたしもやりがいを持って続けていましたが、今思うと過度なレタッチで美しくなった自分ってなんなんやろう一体。と悩むきっかけになりました。化粧を落として、現実に戻ればそこには何も変わらない「いつもの顔」があるんです。ありのまま、の良さヘアメイクで整えた良さ、それぞれ大事にしたい。そのために、1ミリにこだわる。ほんの小さなその1ミリの差の積み重ねで「美」という細胞を整えて道をつくっていく。そんな思いでやっていますが今でも悩みながら、です。今はどんな写真もその人のほんの一面。それらはすべて、繋がっている。そんな認識です。だから、どんな写真があってもいいんだ、と。美しいものは素晴らしい。その価値観で美意識を磨いて磨いて磨いてたどり着いたのは「美しいって何?」という問いでした。きっと数年前のわたしは美しい、を優れたものだと思っていた。だけど「美しいって何?」をずっとずっと考え続けた今「美しいって、整うということ」という自分なりの答えに辿り着いたんです。そこに、優劣はない。すべてのものに存在するもの。そういう意味での「光」だなと思ってもっともっと「美」について考えたいとそう思うようになりました。全然うまく伝えられてる気がしませんが書き進めます。大切な人からの愛をそのまま受け取ることができるようになる本 本を読み始めてわりと最初の方で号泣したんですがその理由として夫からの深い愛情に気づけた、というところです。「なんでこの人はわたしと一緒にいるんだろう」という疑問がずっとあります。何か明確な理由が欲しかったんです。ここがこうだから、そうなんだよ、と。だけど、何度聞いても「テキトー」だとしか思えない答えしか返ってこなくて。めんどくさいんだろうなと思ってました。本を読みながら号泣し、そのあと「わたしの魅力ってなんやと思う?」と夫にめんどくさい質問を投げかけました。すると、「全部」と返ってきました。「テキトーやな!」と言ったら「そんなんはちょっと距離の離れた人に聞かなあかんで。 オレはぽんこつにベタ惚れやからいいとこしか見えん。 冷静な判断ができへんねん。 鼻毛出てても可愛いねん」 と言われてまた今日も適当なことを言われてはぐらかされた、といつもなら思っていたけど「そうか、わたしの魅力は全部なんか」と、素直にそのまま受け取ることができたんです。目に見える魅力に取り憑かれて生きてきたわたしですが、目に見えない魅力の存在にハッと気づいたわけです。美醜とか、他の優劣つけてしまうようなコンプレックスだらけのわたしにとってこの本は大事なことを教えてくれました。美醜に限った話じゃない見た目、のコンプレックスが主題の本ですがすべてのコンプレックスに繋がりますよね。もう、すばらしいわぁ。読みながら登場人物全部わたしやないかいと思ってたんですけどほんと、自分を重ねて読める本でした。どのキャラクターも自分の中にあるよな、と。痛い痛い、と思うところもありそうやねんそうやねんと思うところもあり心揺さぶられっぱなしでした。終盤の方でまた泣いてたんですけどこうして本を読んで心揺さぶられて、何かに気づいてっていうのもいいけど自分もその影響を与えられる側の人間になりたいって泣きましたね。まったくどういうところでそれが実現できるのか今は見えてないけれどそう思った、ということをnoteに書こうって決めてました。目に見えるも続きをみる

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